仙台の不動産事情を知る豆知識シリーズ
今年の繁忙期、仙台市内の入居率は前年と同水準 学生は例年並み、個人は単身者が活発な動きに
オミクロン株が年明けから拡大し、 賃貸市場への影響が懸念された今年の繁忙期だったが、 3月時点での入居率は 89%と前月より1ポイント上昇し、昨年同時期と同じ水準で今年の繁忙期が終了した。
学生の動きは、 新型コロナウイルスの影響で動きが鈍かった過去2年に比べると、 対面 オンライン授業を併用する学校が増加したこともあり、 例年並みの動きに戻ったとの声が多かった。
個人の動きも、特に単身者が昨年より動きが活発となり、 仙台駅西口·東口や地下鉄沿線を中心に成約が進んだ。
その一方で、法人はコロナ拡大の影響を受け、2月中旬までは例年より動 きが鈍く、宮城県以外の東北5県への異動は大幅に減少したとの声も聞か れたが、3月に入り活発化の動きが見られた。
また、4月退去が例年以上に多く、退去後の入居付けが今後の課題との 声が増えている。シーズン中に入居に至らなかった、 特に経年劣化が進んで いる物件の見直し実行は、これからが本番と言えそうだ。
コラム
今年の公示地価が発表、 宮城県の住宅地上昇率全国3位 仙台市隣接エリアなどが、 住宅地の上昇率上位地点に
3月に今年1月1日時点の公示地価が発表されたが、コロナ禍の影響で 6年ぶりの下落となった昨年から、2年ぶりに全国全用途平均でプラスとなった。
今回の住宅地の特徴は、全国では特に札幌、仙台、 広島、福岡の地方4都市周辺が高い上昇率となっており、県別では、北海道、福岡県、宮城県の順に上昇率が高く、 宮城県は全国3位となった。
宮城県の市町村別の上昇率では、1位 大和町 7.3%、2位 富谷市 7.2%、3位 名取市 5.6%の順となった。
全国的に、上昇率上位には都市中心部の住宅地ではなく、 都市部近郊の住宅地が上位を占める傾向にあり、宮城県内では、仙台市の北部に隣接する大和町、富谷市から仙台市西部住宅地などの、 坪単価10万円台前後で、総額の求めやすいエリアが上昇率上位 地点の多くを占めている。
その一方で、総額が張る住宅地では、 天井感が出てきているエリアも見られている。
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